東北の名産 仙台いちごが500号目の地域団体商標となりました!

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【第5話】ついに登録500号達成!
「仙台いちご」が地域団体商標に・前編

2012年04月18日

新ブランド「仙台いちご」誕生 宮城

東北経済産業局は11日、地域ブランドの保護を目的とした地域団体商標に「仙台いちご」が登録されたと発表した。登録は全国で500件目。「仙台いちご」は、品種を問わず、宮城県内で生産されてJAが販売するイチゴのブランド名として使われる。

地域団体商標は、特許庁が2006年から始めた制度。「仙台いちご」は粒が大きいことが特徴で、JA全農みやぎが東日本大震災後の昨年3月下旬に登録を申請していた。

主要産地の亘理、山元両町のイチゴ畑が津波で壊滅的な被害を受け、昨年の県内の出荷量は震災前の半分の2300トンにとどまった。登録を受け、JA全農みやぎの佐藤邦彦園芸部長は「生産量を早く回復させ、仙台ブランドとして消費拡大につなげていきたい」と話した。

2012/4/12 【朝日新聞デジタル】

記念すべき500件目の地域団体商標・「仙台いちご」が登録!

どうもこんにちは。JAZY国際特許事務所・編集長の浅見杳太郎です。
今回は地域団体商標についてのメモリアルな話題を取り上げたいと思います。
平成18年4月に導入された地域団体商標ですが、制度開始から7年目にして、ついに登録件数が500件に達しました。その記念すべき500件目は「仙台いちご」!(平成24年4月6日に商標登録)これを記念して4月18日に、特許庁では「仙台いちご」の権利者・全国農業協同組合連合会を招いて商標登録証の授与式が行われます。
地域の振興を目指した地域団体商標制度の歩みの中で、東北のブランドがこうして記念すべき足跡を残したということは、とても意味のあることのように思います。今回の地域団体商標の登録を追い風に、1日も早く東北が元気になってくれたらと切に願うばかりです。

「仙台いちご」ってどんなイチゴだろう?

では、その500件目の地域団体商標・「仙台いちご」を、少しご紹介していきましょう。
まず、権利者は「全国農業協同組合連合会(JA全農)」です。宮城県で育成されたイチゴで、さわやかな甘さと果実の大きさが特徴。北海道、東北地方を中心に出荷されています。主要産地は宮城県南部の亘理郡(わたりぐん)温暖な気候で東北一のイチゴの産地として知られていましたが、先の東日本大震災の津波によって、多くのビニールハウスと農地が甚大な被害を受けました。
それでも、地元やボランティアの人たちによって、復興に向けた地道な取り組みが進められ、現在では出荷が出来るところまで再生を果たしています。
お笑い芸人の「サンドウィッチマン」・伊達みきおさんのブログにも、「仙台いちご」について書かれた記事があります。伊達さんは仙台市出身で、さらに、2011年3月11日、気仙沼市でテレビのロケを行っている最中に、相方・富澤たけしさんや番組スタッフとともに被災。以降、自身のブログを通じて、東北を勇気付ける声を送り続けています。
そんな伊達さんだからこその、復興への想いのこもった応援メッセージです。

復興への想いに背中を押された「仙台いちご」。記念すべき500件目の地域団体商標登録、本当におめでとうございます!

ここでちょっと復習—そもそも「地域団体商標」って?

『商標登録NOW』では何度か「地域団体商標」の話題が取り上げられていましたが、ここでもごくごく簡単に復習を。

●地域団体商標とは…

「地域名」+「商品名(役務名)」のみからなる“文字商標(文字だけで構成される商標)”を保護するものです。

●登録への条件(要件)は…

・出願人が組合などの団体であること(商工組合、農協、漁協などですね)
・地域名と商品(役務)に密接な関連性があること(その土地ならではのモノということですね)
・使用による一定程度の周知性があること(全国的に有名でなくても、地域レベルである程度知られているものであれば登録OKということですね)

●こんな登録例があります…

「松坂肉(三重県)」、「十勝川西長いも(北海道)」、「京つけもの(京都府)」、「沖縄そば(沖縄県)」、「小田原かまぼこ(神奈川県)」、「飛騨牛乳(岐阜県)」などなど。

こうやって登録例を見るとわかりやすいでしょうか。さらっと、復習でした。
詳しくはこちらの [ 地域団体商標制度について ] をご覧ください。

これまでの「地域団体商標制度」—500件までの歩み

さて、今回の「仙台いちご」で500件の里程標を越えた「地域団体商標制度」。いい機会ですので、100件ごとをマイルストーンとし、その足跡を眺めてみましょう。

地域団体商標登録500件までの歩み

    平成18年04月01日…地域団体商標出願受付開始
     ↓
    平成18年11月10日…地域団体商標・登録1号「たっこにんにく」(青森県田子町)
     ↓
    平成19年01月19日…地域団体商標・登録100号「京表具」(京都府
     ↓
    平成19年06月18日…地域団体商標・登録200号「かけろまきび酢」(鹿児島県)
     ↓
    平成19年10月26日…地域団体商標・登録300号「山形おきたま産デラウエア」(山形県)
     ↓
    平成20年09月12日…地域団体商標・登録400号「阿波しじら織」(徳島県)
     ↓
    平成23年09月…………出願件数累計1000件に到達
     ↓
    平成24年04月06日…地域団体商標・登録500号「仙台いちご」(宮城県)

    【経済産業省・特許庁資料 参考】

    さらに引き続き、都道府県別登録件数、登録例もご参考までに(平成24年04月06日現在)。

    都道府県別登録件数、登録例

    ・北海道17件(大正メークイン、苫小牧産ほっき貝、鵡川ししゃもほか)
    ・青森県3件(嶽きみほか)
    ・岩手県5件(いわて短角和牛ほか)
    ・宮城県5件(仙台味噌、仙台黒毛和牛ほか)
    ・秋田県5件(秋田由利牛、比内地鶏ほか)
    ・山形県8件(平田赤ねぎ、刈屋梨ほか)
    ・福島県4件(南郷トマトほか)
    ・茨城県2件(笠間焼ほか)
    ・栃木県4件(塩原温泉ほか)
    ・群馬県9件(伊香保温泉、高崎だるまほか)
    ・埼玉県5件(草加煎餅、岩槻人形ほか)
    ・千葉県8件(八街産落花生、房州びわほか)
    ・東京都15件(江戸押絵羽子板、稲城の梨ほか)
    ・神奈川県10件(横濱中華街、足柄茶ほか)
    ・新潟県11件(小千谷紬、安田瓦ほか)
    ・長野県6件(蓼科温泉、木曽漆器ほか)
    ・山梨県4件(甲州手彫印章ほか)
    ・静岡県18件(焼津鰹節、沼津ひもの、伊東温泉ほか)
    ・愛知県12件(常滑焼、三河仏壇ほか)
    ・岐阜県27件(関の刃物、飛騨のさるぼぼ、美濃白川茶、郡上鮎ほか)
    ・三重県13件(大内山牛乳、伊勢ひじきほか)
    ・富山県8件(入善ジャンボ西瓜ほか)
    ・石川県27件(加賀友禅、田鶴浜建具、能登牛、輪島塗ほか)
    ・福井県14件(越前がに、若狭ふぐほか)
    ・滋賀県7件(雄琴温泉、信楽焼ほか)
    ・京都府57件(京友禅、宇治茶、西陣金襴、鴨川納涼床、湯の花温泉、西陣御召ほか)
    ・大阪府9件(堺打刃物、泉州水なす、大阪欄間ほか
    ・兵庫県30件(灘の酒、城崎温泉、淡路ビーフ、播州毛鉤、須磨海苔ほか)
    ・奈良県11件(吉野本葛、高山茶筌ほか)
    ・和歌山県12件(和歌山ラーメン、南紀白浜温泉ほか)
    ・鳥取県4件(東伯和牛ほか)
    ・島根県5件(しまね和牛ほか)
    ・岡山県5件(岡山白桃ほか)
    ・広島県13件(広島はっさく、福山琴ほか)
    ・山口県6件(下関うにほか)
    ・香川県3件(庵治石ほか)
    ・徳島県7件(渭東ねぎ、なると金時ほか)
    ・高知県4件(四万十川の青さのりほか)
    ・愛媛県9件(道後温泉、宇和島じゃこ天ほか)
    ・福岡県15件(博多人形、八女提灯ほか)
    ・佐賀県7件(伊万里梨、小城羊羹ほか)
    ・長崎県5件(五島手延うどん、長崎カステラほか)
    ・熊本県9件(球磨焼酎、天草黒牛ほか)
    ・大分県8件(豊後別府湾ちりめん、大分麦焼酎ほか)
    ・宮崎県5件(宮崎ハーブ牛ほか)
    ・鹿児島県13件(本場奄美大島紬、知覧紅ほか)
    ・沖縄県15件(石垣の塩、琉球泡盛、沖縄黒糖ほか)
    ・その他3件(PROSCIUTTO DI PARMA (プロシュット・ディ・パルマ)/イタリア、カナダポーク/カナダ、鎮江香醋(ちんこうこうず)/中国)

    ※複数の都道府県にまたがるものはそれぞれカウント。(本場結城紬:栃木・茨城、江戸木目込人形:東京・埼玉)

    【経済産業省・特許庁資料 参考】

    こうして見てみると、地域団体商標は7年目を迎えたばかりのまだ若い制度なんですね。改善すべき点もあるでしょうが、今後も地域振興の一助になってくれればと思います。
    …などと、「仙台いちご」登録のニュースから、「地域団体商標」の歩みをさらっと眺めてみましたが、ご当地ブランドを保護・育成しようという試みは経済産業省ばかりが行っているわけではありません。

    後編では、「地域ブランディング」という観点から、農林水産省が導入を検討している「地理的表示の保護制度」へとお話を拡げていきたいと思います。

    今回は、これにて失礼します。ごきげんよう。

    編集長・浅見杳太郎、頓首。

    「JAZY NOW」は、商標や知財に関する話題をわかりやすくお届けすることを目的としています。そのため、厳密に言えば正確でない表現を用いたり、例外にまでは言及していない場合があります。
    個別具体的な案件については本記事にのみ基づいて判断せず、専門家にご相談されることをお勧めいたします。

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